平成18年06月03日(土曜)

ここ、中小企業大学校は講師といえども
宿泊の費用や朝食や夕食の費用は自前で負担することになっている
今朝も朝食を食べに食堂に行くと
入り口で食券を買わなければならない

ここは講師控え室
他に講師は今日はいないので楽々と一人で使っている

建物のまわりは芝生が植えられゆったりとしている

そう、昼食はキチンと用意してくれる
そして、毎食フルーツが付いてくる、これはうれしい

さて、私の友人が、旭川にいるなら麦々堂のパンを買えとメールをもらった
そこで、大学校の地元職員に聞いてみたがそのようなパン屋さんは知らないという
受講生にも聞いてみたが聞いたことがないという
そこで昼食後、気になったのでインターネットで調べてみたら住所を見つけた
電話を掛けて今日はやっているかと聞いたら
今日は土日でパンの残りは少なくなっているがやっていると言う
そこで、早速タクシーを呼んでもらって行ってみようと思った

ちょうどロビーで休んでいる受講生が居たので一緒に連れて行った
タクシーの運転手に聞いたがやはりよくわからないという
住所を書いたメモを見せて連れて行ってくれとお願いした
運転手は無線で場所を確認して住宅地の中に入っていった
全くの住宅地だ
駅から離れた住宅地のようだ
その住宅地も通りから右に曲がって、二本目の交差点を右に
そして次の交差点を左に曲がったところなどと無線で指示が飛ぶ

運転手がこのあたりだという
そこは住宅地の公園のあたりでお店らしいものが見あたらない
目立った看板も目に入らない

一件古い住宅が目に入った
よく見ると

あった
これだ、これ
看板が目に入った

早速店の中に入ってみる
店の奥様だろうか
ニコニコと笑顔で迎え入れてくれた
友人に教えてもらって訪ねてきたと伝え
どんなパンがおすすめかと聞くと
なんだかんだと言うが、結局全ておすすめとなる

そこで適当にいくつか購入する

カメラ撮影の許可を取ってカメラを向けると
ちょっと恥ずかしいのか、はにかみながらも笑顔を向ける

ガラスの向こうの部屋で作業をしているのはご主人だろうか
なにやらパンのような優しそうな雰囲気だ

私はタクシーを待たせているのであわてていくつか購入して
お店のパンフレットを受講生にも配ろうと言うことでちょっと多めにもらって
またタクシーに飛び乗った

ほんとうにまわりは住宅地で
これではお店は常連さんだけのお店だと感じた

ぎりぎり午後の授業に間に合った
そして、事務局にお願いして今日の午後は特別カリキュラムを用意してもらった

3時に、先ほど買ってきたパンを皆で試食してみよう

コーヒーブレイクにして試食タイムとなった

とにかく自然の素材がいっぱい詰まったずっしりとしたパンだ

そして、このお店の戦略を探った
駅前立地など繁華街で勝負するお店ではない
住宅地の人通りのないところに立っているお店だ
インターネットを使って全国相手に商売をしている

それも事前予約で注文を受けて配送する
健康志向、自然志向
更には手書きのパンフ、ニュースの配信
かわいいイラスト
本当にコンセプトの詰まった心のこもった商売をやっている

そう、中小零細企業がこれから生き延びてゆく手段として
インターネットを武器にしてやってゆくことが大切だと
この麦々堂のパンフを見せながら
そして、皆でパンを試食しながら
まさに生きた教材として授業の中に取り入れることができた

そんな話をしていたら、皆で記念写真を撮ろうということで
集まってもらって記念写真を撮ってもらった

二日間にわたる授業があっという間に終了した
皆は言う
先生はあんなにエネルギッシュに講義をやっていて疲れないのだろうかと
私は言う
私がエネルギッシュに講義をすると
そのエネルギーを受けた皆が、一生懸命になって私に逆にエネルギーを送り込んでくれる
だから私は皆さんのエネルギーをもらってかえって元気になれるのだと

講義は終了した
講師控え室に戻って事務局の女性と話をしていたら
テーブルクロスが素敵だと言ったら
これは地元の織物でユーカラ織りというのだと

たしかに、テーブルクロスがなかなか素敵なのだ

建物のまわりの花を見ると、タンポポが咲いて、タンポポの綿が飛んでいるかと思うと
スズランが咲き始めている

北海道というとやはりスズランが似合う

建物のまわりに白樺が植えられている
聞くところによると、白樺は育ちすぎ、皮がむけて庭が汚くなりやすいので
あまり好まれないのだと聞いた
しかし、ここは整備が行き届いてお金がかかっていると思った

今日は宿泊者は私と1人受講生が居るという
ではということでその受講生を誘って旭川の街に行こうと言うことになった

北海道だけの呼び名だという
メニューに「ざんぎ」と書かれている
これは鶏の唐揚げのことである

旭川の繁華街は「3・6」といわれる3条6丁目近辺が
夜の繁華街だという
行ってみた
夜になるとやはり寒い
スーツを着ていても寒い
3条6丁目近辺にゆくと
様相が一変する
雑居ビルが建ち並ぶ
黒服風のお兄さんがウロウロする
風俗風の看板が目に付く

しかし、ワンブロックも過ぎてしまうと
急ににぎわいが落ち込む
なんなのだ
本当に近辺が強烈ににぎわって
まわりに行くと一気に活気が無くなる

どうも北海道自体がそうだという
北海道は札幌だけが一極集中で飛び抜けている
あとは一気に寂しくなる

それと同じことで北海道第二の都市旭川も
夜の繁華街と言っても「3・6」だけが
その一角だけが集中してにぎわっているが
ちょっと離れると一気に寂しくなる 

結局、「3・6」ではなかなかお店を探すのが大変だと言うことで
ホテルのバーラウンジでもということでやっと探し出して
ゆっくりと飲める場所とおもったら
結婚式の披露宴の流れなのだろうか
騒がしい団体が入っていて
落ち着くどころではなかった

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