平成18年08月15日(火曜)その2

情報案内所のお嬢さんが、できればここを見ておいてと言った場所にやってきた
廃校となった小学校の校舎を使って
「最後の教室」などと名前が付けられている
制作者は外国の人のようだ

とにかくのっけから普通でない
なにやら、そう漂流教室などという映画か何かあったように記憶するが
何と言って説明したらよいのだろうか
一人では入りたくない何とも不気味な世界だ

廊下の突き当たりから強い光が
それも大きな扇風機がゆっくり回っている後ろから照らされる

この建物の三階が実に印象深い
この空間を見せるための演出が入り口から仕掛けられていたのだと思う

何なのだろうか

引き込まれるような不思議な世界だ

壁には黒板を撤去した跡と、標語のようなモノが色あせて残っている

実に印象深い世界だ

壁際の額は何だろうかと思うが真っ暗で見えない

のっけに入るとこんな世界が出現する
それも何の匂いだろうかと思う
牛舎の匂いだろうかと

目が慣れてくるとだんだん見えてくる
床一面に敷き詰められた干し草だ
そして、何台も置かれた扇風機
壁には星空のような光が浮かび上がっている

なんとも印象的な作品だ

このようにあちこちの廃校になった学校が作品の対象になっている
じつにあちこちに廃校が多いのだ
この受付にいたお兄さんに、どこか他におすすめの所はないかと聞いたら
こんどは中里の「ポチョムキン」なる場所をすすめてくれた
行ってみた


川の土手に鉄板で空間が作られていた
その脇には青々とした田んぼが広がっていた

小さな子どもが遊んでいた

日傘を差した老夫婦がベンチで休んでいた

古タイヤのブランコが気持ちいい

お姉ちゃんと妹だろうか、新鮮な空気を吸ってお散歩しましょ

傾いた日差しを浴びて田んぼの中のブランコに乗った

何となく生き生きとさせてくれるブランコだ

地区のお宮様だ

清津峡渓谷につくられた岩を削ってできている歩道だ

ワラでつくられた迷路か「大地のグルグル」だという

「中里かかしの庭」だという、おもしろいかかしだ

これは廃校になった小学校のプールにつくられたモニュメント
「プールに遊ぶ鉄の彫刻」だという

ちょうど夕日が水平に光を差してきた

蜘蛛の巣が輝いていた

マユのような蜘蛛の巣だ

普段はゲートボール場になっているようだ

廃校で使っていた椅子だろうか

遠くの山に送電線の鉄塔が光って見える

日が沈んだばかりは辺り一面暗く見える

これは大自然の中の空間にできた窓とカーテンだ
「たくさんの失われた窓のために」とタイトルが付けられている

またまた、これがわからない
16メートルの木のリングだという
このリングは凹んでいて、そこには植物が植えられているという
題して「森とつながる」だという

先ほどの窓とカーテンだ
おもしろいと言えばおもしろい
なるほど、といいながら
自分なりの世界を探している

見上げると、高台に見える木が印象的だった

これは滑走路だという、田んぼの中につくられた滑走路の照明だ

大きなおそば屋さんに入った、大変な混雑だった

帰り際、花火が上がっていたのでどこだろうかと思いながら走っていた

真人(まっとう)という地区の奉納花火大会だった
花火のアナウンスを聞いていると
真人中学15期卒業生還暦祝いの花火だとかと言っている
地区の人がお盆で皆帰ってくる
その時似合わせて奉納花火を上げるのが習わしのようだ

夜空を見上げるといっぱいの星が目に入る
星がきれいだと思いながら見上げていた

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