平成19年07月26日(木曜)

この階のマークだ

昨日朝、ドクターがやってきて言う

食事をしてみてどこか痛いところはありませんかと

そして付け加える

私の方で指示したのは一日ごとに上げてゆくというつもりだったのに

間違えて一食ごとに上げてゆくと勘違いしていたみたいなので

直すように指示しましたと

その後、すぐ朝食が届いた

見ると7分粥と印刷されたモノをボールペンで5分粥と訂正されている

そう、重湯から始まって一食ごとに上げるとなると

朝重湯、昼3分、夜5分、二日目朝7分、昼おかゆ、夜普通食

二日間で完了になってもう退院できそうな気がするが

まったく胃の中が一週間も動いていなかったのに一気にそこまでとなると胃がビックリする

ということで、何となく上向きに一気に急上昇していたモノが失速したような雰囲気だ

結局二日目は5分粥で三日目が7分粥と一日ずつ上げてゆくという

7分を5分と書き直してある

食事は部屋に持ってきてくれるという

だから片付けも取りにきてくれるのかと思っていた

10階にいたときはそうだったのでそう思っていた

朝食は看護師さんが取りに来てくれた

昼食は取りに来なかった

そうしたら、看護師が部屋に残っているのを見て

「食器はナースステーションの前にあるワゴンに片付けていただいて良いのですよ」という

ようするに自分でやれと言うことだ

夕食は自分で片付けに行った

ところがこのワゴンがなかなかの代物で

ただトレーを戻せばいいのかと思うとそうではない

単純にはトレーが入らないのだ

おかしいなと思いながらあちこち見回したがわからない

よく見ると何か書いてある

どこかを押とトレーが引き出せると書いてある

それは取り出すときのこと

今やろうとしているのはしまい方なのだ

こまってウロウロしていた

すぐ脇にナースステーションがあり大勢のナースがいるのだが

彼女らは自分たちの世界に入っていて私の方は気付いてもらえない

ナースに声を掛ける雰囲気ではなかった

ようやく他の入院患者がきたので聞いてみた

するとある一カ所に差し込むとトレーがスウッとワゴンの中に入っていった

昼食だ

夜、点滴を外してくれるという

針も抜くのかと聞いたら、針はそのままで、つなぎのチューブを外して血の固まらない液を入れて栓をするという

それはありがたい、おかげで夜中に懐中電灯で目が覚めることはなくなったと思った

そして今日もう一本点滴をやったら終わりになると言う

いよいよ終盤に入ったかと思った

 

体重が2Kg落ちたことを喜んでいたら

あるドクターは、それは水分ですよ、脂肪ではないですから燃焼させなければ、という

水分で落ちたと言うことは、水分を取り出せばすぐ元に戻ると言うことだ

そこですこしでも足腰の筋肉を使っておこうと点滴のつながったままで足の屈伸運動をやった

すると、点滴の管が血で真っ赤になり始めたのであわてて止めた

すると、それは点滴液を高いところに置いておけば大丈夫だからと言われ

再度、今度は夜、点滴の管を外してもらってから屈伸運動をやった

なんと10回もやるだけで疲れてしまった

ホヘ、なに、これでおわりかよ

ま、休憩休憩、無理しない無理しない、徐々に行きましょう、ハイ

血管が管に流れ出ている

あさ、日の出が4時40分と聞いていたから、時計を見たらそんな時間なので起きて朝日の写真を撮ろうと思った

食堂に行って見るとまだ日が見えなかったが

北東の空が少しオレンジ色になっていた

時間が経つとだんだん赤みがかった色が広がってきた

夕日と違って、朝日は赤みがかった空の色が上空に広がってゆくのかと感じた

ちょうど朝日の昇る位置に薄い雲がかかっている

その雲がカーテンのような感覚で太陽のオレンジ色を演出してくれる

ようやく日が見え始めた

窓ガラスの汚れが気になってしょうがない

朝の長岡中心街だ

ドスンと揺れた

揺れたがモノが落ちるような雰囲気ではない

縦揺れが先で横揺れが後からきた感覚だ

病院にいるとかえって安全かもしれない

ま、病院が壊れるようなら他も壊れているだろうからだ

テレビを付けてみる、震度4だという

大丈夫、震度6以上でないと大したことはない

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