平成20年02月17日(日曜)

「ライト付け昼の豪雪走り抜け」

昨日、中小企業大学校の帰り

三条より、やはり長岡に近づくと雪の降り方が強くなる

道路脇の雪の量も多くなる

 

夕方からの会合に参加した、ここはホテルが会場

ホテルは暖房完備されているが

この大雪の中を会場に集まった人々は長靴やブーツ姿の人が多かった

すると、長靴だと会場が暖かいものだから蒸れてしまう

そこで長靴を履いていたある女性がそこにいた蝶ネクタイ姿のホテルマンに声を掛けた

「靴が蒸れるのでなにかスリッパとかありませんか」と聞いたら

そのホテルマンはニコニコしながら「それはちょっと」と言って手を横に振った

優秀なホテルマンなのだろう

見るからにこの業界に長くいるというベテランの雰囲気を、そつのない対応に感じる

私の感覚では、そのようなスリッパでは他のお客様に失礼に当たりますので

お客様、申し訳ございませんがスリッパに履き替えるなどと言うことはご遠慮願いたい

そんな雰囲気だった

ま、一流ホテルのホテルマンとしては実に模範的な対応だったのだろう

ホテルの品格も維持しながら他のお客様のことも考えて的確な対応となった

そこで、彼の御願いした女性は素直に引き下がったのだが

今度は私にいたずら心がうごめいた

ホテルには黒服の正社員と給仕の女性、そしてアルバイトの女性と服装が違う

だからどの人が正社員でどの人がアルバイトかおよそ見当が付く

私が先ほどからグラスが空になればワインはいかがですかと注いでくれたり

何かと気の利きそうなアルバイトの女性がいた

その女性に、こちらの女性が長靴で靴の中が蒸れるから何か履き物はないだろうかと聞いてみた

すると、そのアルバイト女性は即座に「ハイわかりました、少々お待ちください」と奥に行った

ここで、話が盛り上がった

あの黒服はここの責任者だから、彼女はきっと奥に行って怒られているぞと

ホテルというものをおまえは知らないからそんな勝手なことを言ってしまうのだと

そんなスリッパで宴会場を歩き回られたら他のお客様のご迷惑になるではないか

そんな基本的なこともわからず勝手な行動をしてもらってはこまるのだと

さあ、どうなるかとしばらく様子を見ていたら

なかなか彼女が現れない

ようやくあらわれたと思ったら、こちらを避けるようにしている

ほら見たことか、やはり彼女は奥で上司に怒られたのだ

そう思っていたら

彼の上司が、そう、彼の黒服氏が現れた

「お客様、ただいまスリッパをお持ちいたします」と言うではないか

しかし、ま、私から見れば彼の黒服氏の本心とは反していることで

アルバイトの彼女が余計なことを言ったから

ホテルマンとしてお客様の期待を裏切ってはいけないという当然の行動から

さっそく本来は許されないのだが、今回は直ちに対応することが

優秀なホテルマンとしての対応という判断から即座に対応したということなのだろう

しばらくして確かにスリッパが届けられた

本来素直な、素朴な心を持った人が

そもそもホテルマンとはどうであるべきなのかということを教えてゆくきっかけとなる現場を見たような気がした

こういう現場を積み重ねて、彼のアルバイト女性も立派なホテルマンに育ってゆく瞬間を見たような気がした

 

さて、話はこれで終わらない

この仲間で二次会に行こうということで殿町に繰り出した

あるスナックに入って

例の女性がまたもや一言余計なことを言った

長靴が蒸れるのよね、と

すると、なんと即座にお店のママがスリッパを持ってきた

そう、これだよね

これこそサービス業の基本だよねと

一気に話が盛り上がったのだった

以上でした、ハイ

「体面を守る本音は誰のため」

 

さて、今日は夕方から厚生会館で長岡の厚生会館建て替えで設計コンペの一位になった

隈設計士のコンセプトの報告会があった

どんな建物が造られるのか、それはどんな発想なのか

そもそも、その隈設計士なる人物とはどんな人間なのかということで

発表会に数百人の人が集まった

なにやら少しはイメージが見えてきたような気がしたが

しかし、まだまだ何もわからない

「市庁舎と市長室とを混同す」

「百年の先を考え意見する」

そう、目先のことで判断してはならない

長岡のことを考えるなら百年先とは言わなくとも50年はイメージしなければと思う

ということは自己完結型の閉鎖空間を作り出すのではなく

地域の変化に対応できるように

いろいろなアタッチメントを付け替えれば変化できるように

基本インフラをキチンと整備して近隣とのつながりを配慮しなければダメなはずだ

そうすると、気になるのは駐車場

それも地下駐車場と言うことで

大手通の地下駐車場との関連がつけられれば面白い

または地下から地下へとつながる連結など考えておきたい

雪国だからこそ、地下通路の整備を意識しておきたい

 

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