平成21年05月03日(日曜)

ベトコン・ダイエット

さて今日は1日ツアーに申し込んである

ベトコンのゲリラ本拠地見学とメコン川クルーズという

どちらかというとサイゴンの上流と下流の反対方向に向かうツアーをセットにしたモノだ

ちなみに現在サイゴンという地名は正式名称ではなくホーチミンとなっているが

現地ではサイゴンと言う方がひたしみがあるように感じた

クーチというホーチミン市から車で1時間以上離れた場所が

以前ゲリラの本拠地があった場所だという

ここには地下三層に渡る地下トンネルが掘られ

ゲリラの作戦基地として大きな役割を果たしたようだ

いまはそこが観光用となって解放されている

けっこうおもしろい

ベトコン用の実際のトンネルの中に入らせてくれるのだが

これが大変

30メートルほどしか体験しないのだが

まず荷物を首からつるして、胸のポケットにはモノを入れないようにして

係員の先導でトンネルの中に入って行く

土の中のトンネルだから

それもベトコン用のトンネルだから

電気など付いていない

係員が懐中電灯をもっているだけ

この懐中電灯を消せば真っ暗

自分の足さえも見えない

トンネルの高さはだんだん狭くなって最後は腰をかがめてやっと通れる高さ

人一人がやっとのトンネルなのだ

最初は係員がライトを付けて案内してくれるが

途中で消して真っ暗にしてしまう

すると、みんながキャーとかワーとかと騒ぐ

そんな様子をもてあそぶように係員が懐中電灯をつけたり消したりする

参ったなー、などと思い始めた頃

ようやく外の光が見える出口が見えてくる

やっと外に出て言う

これはベトコン・ダイエットだと

実際の米軍戦車があったり

大きな砲弾が破裂してできたくぼみとかと見せてくれる

落とし穴の仕掛けとか,いろいろな仕掛けの説明がある

地下通路にアメリカ兵が入ってきても

ベトコンは小柄でやせているから楽に通れても

アメリカ兵は大柄だから通り抜けできないようになっている

また、地下で火を使っても煙はかなり離れた場所からモヤのように出るようになっており

また空気穴はアリ塚に似せてつくられていた

実に巧みな仕掛けがあちこちにある

これはライスペーパーをつくっているという

要するに生春巻きの巻く皮のことだ

タロイモを試食してみたり

ま、私の帽子も狭いトンネルの中を通ってきて土が付いてしまいました

さてさて、こんどはメコン川のデルタ地帯でクルーズ体験となるわけで

そのためにまたまた車を1時間以上走らせることになる

途中食事となるのだが

今日は日曜日で結婚式が多いという

そのためか、レストランというかドライブインというか、大変な賑わいでてんやわんや状態だった

ドーンと出てくる料理はこれ

エレファントフィッシュ、像の耳という魚料理なのだ

この魚の身を生春巻きの要領で野菜と一緒に包んで食べるのだ

現地で食べる分にはさほど気にならないのだが

結局、これをベトナム滞在中に三回食べる羽目になって

日本に帰ってきてもこのニオイがいつまでも鼻について参った

蓮の花はベトナムの国花だという

ベトナムは南北1700キロメートル、列車で34時間、バスなら3日掛かるという

だから言葉も北と南では違ってくる

例えば北でお茶のことを「チェー」と言うそうだが

南ではお茶は「チャー」で「チェー」ならぜんざいになってしまうと言う

さらにホントかどうかは知らないが、現地ガイドの説明に寄れば

ベトナムではラーメンは禁止されているのだという

私が「何故ですか」と質問したら

「法律がそうなっています」という返事だった

その後、確かにラーメンは口にしなかったし、お店も目に入らなかった

口にしたのは「ポー」という「うどん」のようなやつは良く出てきた

ベトナムはちょうどこの荷物を担ぐ天秤棒と荷物のような形をしているという

そういわれればそんな気もする

 

現地ガイドの話に寄れば

来年から所得税制度が導入されるという

但し、年間300万ドン以下の収入なら無税だという

そういえば、日本の税理士会も税理士制度についてベトナム政府からの要請で指導に来ているというような話を

税理士会か何かの資料で読んだ記憶がある

ベトナムは、あのドイモイ政策によって開放経済がすすみ

どんどんと発展してきている

それは今回のホーチミン市を見ればわかる

そんななかで国の基盤を確固たるモノとするために税制についていろいろ研究が進んでいるようだ

税理士としてもベトナムの税制について注目しておく必要がありそうだと感じた

 

だが、この国も賄賂がはびこっているようだ

役人が仕切っていると手続に時間が掛かるのだが

結局賄賂を使うと書類がすぐ通って手続が進む

そうなると金持ちが有利になると言う現実が一般庶民には不満として写る

 

たしかカンボジアでも役人は給料が安いはずなのに豪華な家に住んでいる

すべて賄賂で成り立っているという話を聞いた

 

ここベトナムも同じような世界なのだろうか

そういえば日本の建設業者が大口の賄賂を市の役人に渡して橋の工事を受注したが

その賄賂の処理について日本の検察庁に指摘されて刑事事件になった事を思い出す

 

現在ベトナムで人気の商売は不動産屋さんだという

地価がどんどん上昇していると言うことだろうか

テレビは安いのでどこの家でもテレビをもっているがチャネルが3つしかないという

確かにホテルでテレビをつけると現地のチャネルは3つだが

衛星放送を受信しているからNHKの海外向けが2チャンネル、ほかにはCNNや韓国、中国、オーストラリア

BBCなどいろいろなチャネルが映し出されている

 

子供は2人までと法律上制限があり、3人目からは罰金があるという

しかし、現実は安い罰金だから田舎に行くほど子供が多いそうだ

 

学校の先生の給料は安いので先生が塾でアルバイトをしているという

最近は外国語の人気が高く、特に英語の人気が一番だという

ここはミトというメコン川流域のまちから船で渡った中州にある村だ

ちなみにミトというまちは美人の町として知られているという

そして、このメコン川の中州にあるこの村は数年前に初めて電気が来たという

 

この島でいろいろお店や工場を見学するというので、どんな工場かと思ったら

ほんの数坪の小屋で親父が一人でココナッツの実を割って

絞って、アメ状に煮込んで

お母ちゃんがそのアメを切断して、包装して、販売している

まさに家内工業の原型のような工場見学なのだ

ベトナムの女性は穏やかな微笑みが優しく素敵だ

ベトナムは4月30日がベトナム戦争終結の日ということで祝日、5月1日はメーデーで祝日

そして5月2日(土曜)、3日(日曜)と結局4連休でホーチミン市に勤めている人は田舎に帰って

そして今日、5月3日(日曜)はUターンラッシュとなる

そのUターンラッシュにわれわれもちょうど巻き込まれる羽目になった_

とにかくとんでもない渋滞に巻き込まれた

そんな渋滞の中を皆さんバイクにいっぱいの荷物というか野菜や果物が入った袋をバイクにくくりつけ

子供を間にはさんで3人乗りがほとんど

途中で渋滞の中で転倒しているバイクも見た

一応みなさんヘルメットをかぶっているが

このヘルメットもピンキリでチョー安いものから高いモノまで色々あるという

もちろんチョー安いモノは近隣の大国からのコピー製品で安全性はかなり疑わしいという話だ

カオス、これぞアジアだ

我先に進むバイク

歩道もバイクが堂々と走り抜けて行く

たぶん10年後にはこんどは車の洪水だろう

とにかくアジアは混乱(カオス)の中で生きて行くのだ

ちなみに、現在高速道路を造っている途中で

本来であれば昨年完成予定だったのだが、この不景気で国の財源が無くなって

工事はストップしているようだ

まだまだ完成には時間が掛かるようだ

ここはかに料理が美味しいお店だと言うことでやってきた

大きなシャコがニンニクの唐揚げでまぶされたようなものや

とにかく色々あったが、ま、美味しかった

 

私はパクチーなどの香草はあまり好きではないのだ

というより嫌いなのだ

そのパクチーは、ここベトナムでは日本のネギのように常に付け合わせである

料理に少し取り合わせて食べるようになっている

私も少しだけ食べて見た

これが結構サッパリした感じでさわやかさを与えてくれる

現地で食べるパクチーは新鮮で思ったより美味しいのだ

最後にベトナムコーヒーを頂くのだが

それまでに悪戦苦闘してテーブルクロスは汚れ放題で

濃いめのコーヒーとジャスミンティーでサッパリとする

夜のオペラハウスはライトアップが素敵だった

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